慢性期病棟や療養型の病棟
救急外来や急性期病棟は緊急性の高い患者さんが多いので、そこで働く看護師は常に忙しく動き回っています。高いレベルの看護技術を素早い判断のもと実践していかなければならないので、ブランク明けの看護師には少々厳しいでしょう。そのため、慢性期病棟や療養型の病棟のほうがじっくりと働けるのでおすすめです。スピード感ではなく丁寧な対応が求められる現場です。病院へ復職する際には、同僚の看護師の人数やサポート体制が整っているかなどを確認しておきましょう。
デイサービスや検診センター
デイサービスや検診センターもブランク明けの看護師におすすめです。どちらの職場も夜勤がなく、土日が休みのケースも多いです。そのため、家庭と両立しながら働きたい看護師にとっては非常に魅力的です。デイサービスの場合、医療行為をする機会は最小限なのでブランク明けの看護師には安心です。検診センターでは基本的に健康な方への検査業務を行うので、負担が少なくて済みます。注意点としては、病院よりも給与が低い点です。
クリニックや診療所
クリニックや診療所など、規模の小さい医療施設も選択肢の一つとなるでしょう。働いているスタッフは少人数なので、職場全体で指導にあたってくれます。そのため、わからないことがあればすぐにフォローしてくれる体制が整っています。ただし、人数が少なすぎてギリギリの人員でまわしているような職場だと忙しくなってしまうので、事前に見学などをして雰囲気を確かめておく必要があります。
アルバイトや時短勤務
常勤ではなく、アルバイトや時短勤務が可能な職場を選ぶというのもおすすめです。いきなりフルタイムで働き始めて、想像以上の忙しさに働き続けることを断念してしまうケースは少なくありません。無理をせずに、最初のうちは自分の働きたい曜日や時間帯で働いてみましょう。時短勤務制度がある職場は、そもそも復職する看護師にとって働きやすい環境を整えているケースが多いです。自分と同じような境遇で働いている同僚の看護師も多いので、協力し合える雰囲気があります。
ブランク歓迎の職場もある
ブランク明けの看護師を歓迎しているところも増えてきました。病院独自の復職支援制度を設けているところなら、看護師としての知識やスキルをしっかり取り戻したうえで、スムーズに現場で働き始めることができます。こういった環境が整った職場なら、過去に経験したことがない分野でもチャレンジしやすいでしょう。そのため、復職後にキャリアアップを目指していきたい看護師にもおすすめです。
